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zoom RSS 遂行機能障害と推理ロジック

<<   作成日時 : 2010/12/01 20:43   >>

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遂行機能障害のある患者さんに「推理ロジック」を行ってみた。
ナンバープレースの4×4は何とか可能だったが9×9は困難な状況だったので、何か別の訓練ということでとりあえずネットでみつけた「推理ロジック」の問題をやってもらった。小学生向けと思われる問題。

4×4のナンプレが出来たのだからと思っていたら、そもそも文章を読み間違える、名前を読み違えるなど、なんとも恐ろしい状況。こんな状況ならいろんな事を説明しても分からない訳だ。「論理的な思考」を行うために必要な機能がぼろぼろになっている・・・。数字の操作なら何とか可能だったことが、文脈の中で意味を正確に理解出来ていない。繰り返して理解していただこうとすると、以前に理解した事が誤っているためによけいに混乱を招く。

「思いこみ」が訂正出来ない。問題を読み直した時に更に読み間違いが重なる。けれど、一緒に問題を解いていく中で少しずつ訂正可能になってきた。小学生レベルの問題は何とか出来る様になってきた。

以前に購入していた「推理ロジック」の本の問題はやはり難しい。全く歯が立たない。仕方ないから自分で問題を作ってみる。何とか書かれている情報を「素直に」○×の表には記入できるようになった。簡単な問題なら解く事が出来る。読み間違いも減ってきた。

けれど書かれている内容の「裏」は分からない。

「ヒデキはトンカツが好き」ということは「ヒロミはトンカツが好きじゃない」という発想が出来ない。

「推理ロジック」というものがどんなものか知らない方には何を言ってるか分からないだろうけど。

推理ロジックについては、いずれHPにアップ予定です。

それにしても高次脳機能障害は奥が深い。この患者さんがこうだからといって別の患者さんが同じ反応をするとは限らない。「遂行機能障害」自体がなかなか捕まえにくい症状ではある。けれど、注意障害や記憶障害、保続とは別の次元で問題解決能力が低下している人は確かに存在する。それらが影響しているにしても。

分かりにくいと思いますが、ごかんべんを。私自身まだどう考えて良いのかきちんと捕まえていないので。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
お疲れさまです。17日に県リハに行って
きました。
CATプロフィール健常例60歳代でPASAT
1秒条件正答率0%、2秒条件正答率22%
聴覚的な注意機能での低下が見られる
視覚性の選択的注意機能は、比較的保たれて
いると思われるがムラがみられてました。
注意を一定に保つといった持続性の低下が
伺え、1つの作業の中でもムラが生じる
可能性が疑われます。
耳から聞いた情報を素早く処理する事が
難しい。
記憶の貯蔵庫の容量が少ない。

長々と書いてすみません<(_ _)>
かなり落ち込んでます(私)
リハビリに連れ出すのも、結構あの手この手
と、無い知恵振り絞ってますが・・・
少しは、良い方向にいくのかと(^^)/

今日精神障害者保健福祉手帳の
2級を受け取りました。
ヒメチョンば〜ば
2011/02/22 22:38
聴覚性の注意が低下しているということはコミュニケーション能力の低下と考えて良いのでしょうね。
ただ、裏を返せば「素早い反応」は困難でも、時間をかけて、短い文を使用してコミュニケーションを図ればコミュニケーションが取れるということではないでしょうか?

悪い方に取ればいくらでも悪く取れますが、そういったデータを元にどうすればよりよい反応を引き出せるかを考えるのかも重要かと思います。

「記憶の容量が少ない」というのもワーキングメモリの容量が少ないだけかも知れません。最近思うのですが、会話っていうのは簡単に行っていますが、実は凄いことではないのかなあと感じています。

会話のセンテンスを短くする、センテンスを理解したことを確認した後、次に進むといった作業が必要かも知れません。

当たり前に出来ていたことが出来ないことで色々な心理機制が働いている可能性もあります。

本当に大変だと思います。「分かります」というのは嘘になります。作業療法士という仕事をしていても泣きたくなることがあります。
患者さんの為にやっている筈なのに、訓練拒否されることもあって落ち込みます。
わたしも「無い知恵絞って」悪戦苦闘しています。

「精神障害者」の認定というのは本人さんにとっては苦痛以外の何者でもないかと思いますが、とりあえず一歩前進ではないかと思います。

返信、遅れてすみませんでした。
perman
2011/02/24 20:59

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