エビデンスのない話

アクセスカウンタ

zoom RSS 村上春樹 『アンダーグラウンド』における「目じるしのない悪夢」と今の日本の現状

<<   作成日時 : 2011/05/15 16:26   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

福島第1原発関連のニュースを見るたびに思う事なのだが、情報を小出しにせず、ありのままの事を情報公開して欲しい。いまになってメルトダウンがおきていたとか、水位を測る計器は毎日メンテナンスしなければいけない(つまり報道されていた水位はあくまで推測だった)とか・・・。
確かにパニックは避けられるものなら避けた方が良いし、「風評被害」は無いに越した事はない。けれど。

村上春樹の『アンダーグラウンド』はオウム真理教のおこした地下鉄サリン事件で被害にあった人達へののインタビューである。「それがなんで今回の震災に関係あるの」って思われるかも知れない。

阪神淡路大震災が起こり地下鉄サリン事件が起こった。それが直接的なきっかけで『アンダーグラウンド』は書かれたという。しかし、それ以前に『ねじまき鳥クロニクル』を執筆するにあたって村上春樹は「ノモンハン事変」を調べている。地下鉄サリン事件における政府の対応とノモンハン事変におけるそれとが全く変わっていない事に村上春樹は怒りをおぼえた。彼は『アンダーグラウンド』の「目じるしのない悪夢」でこう語っている。
以下、引用。

「簡単に言ってしまえば、現場の鉄砲を持った兵隊がいちばん苦しみ、報われず、酷い目にあわされる、ということだ。後方にいる幕僚や参謀は一切その責任をとらない。彼らは面子を重んじ、敗北という事実を認めず、システム言語を駆使したレトリックで失策を糊塗する。前線において糊塗しがたい明確な敗退があれば、それは現場指揮官の職務責任として逐一厳しく処理される。多くの場合、詰め腹を切らされる。実相を明らかにするはずの情報は「軍機」という名目のもとに公開されない。」

引用終わり。

どうだろうか?
今現在、福島原発で復旧作業に必死で拘わっている人、消防や自衛隊の方々、民間の方々は・・・。
そこに暮らしている(いた)人達はどうなのか?

東京電力のえらいさんは被災地で土下座をしているというが、原子力発電を推進してきた「政府のえらいさん達」はどうしているのか?

「風評被害を防ぐ」という名目は実は過去の「軍機」と同じではないのか?

それから、はっきりさせなければならない事は、地震と津波による被害と福島原発の事故とは全く別の視点で考えなければならない事である。地震と津波による被害はこれ以上悪くなる事はない(というのは乱暴なくくり方であるのだが、ここでは触れない)が、原発の被害はこれからも増悪する可能性のある被害である事をきちんと認識しなければならない。地震、津波の被害は「東日本」に限定されるかも知れないが(それは違うのだが)、放射性物質による被害は「最低でも」日本全体に拘わる事なのだ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
村上春樹 『アンダーグラウンド』における「目じるしのない悪夢」と今の日本の現状 エビデンスのない話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる